WORKS
昨年6月に掲載されたJA共済連長野様の新聞広告が第50回信毎広告賞(年間グランプリ)を受賞しました。木下・安斎コンビで2年連続のグランプリとなりました。
この広告では、二面を横に並べるのではなく裏表にして、透かして完成する新聞ならではのクリエイティブに挑戦しました。片面には夫の退院を待つ妻の気持ち、もう片面には退院したばかりの夫の気持ちが綴られていて、どちらか一方だけでも成立するのですが、透かすと離れ離れになっていた夫婦が顔を合わせるというものです。あらためて家族の存在のありがたさを感じてもらえれば幸いです。
賞に加えて、広告クリエイティブの世界では最も知られている雑誌の一つ、「ブレーン」にも掲載されました。載ったページには大手が手掛けた広告がたくさん並んでいたのですが、どれも一つの作品にたくさんのスタッフが関わっていて、クレジットには文字がギッシリ。一方、こちらはスタッフ3人、キャスト2人。
たくさんの人と広告を作るものももちろん楽しいんですけど、僕は一人三役、四役が当たり前のローカルの現場が向いている気がします。農家じゃないお家を農家に見せるために小道具をかき集めたり、モデルさんが着る服を買いに行ったり、シーツの干し方に四苦八苦してみたり、楽しいお仕事でした。(安斎記)